プルータス・コンサルティング〜Professionals for Owners  オーナーを支えるプロフェッショナルたち〜

プルータス・コンサルティング〜Professionals for Owners オーナーを支えるプロフェッショナルたち〜

投資

有価証券の「評価」と「設計」の両輪で、
さまざまなスキームに柔軟に対応する

有価証券の価値の評価や設計を中心に、資本政策にまつわる幅広いコンサルティングで、
ベンチャー企業から上場企業まで多くの企業の価値向上に貢献してきた(株)プルータス・コンサルティング。
創業以来、独立性を保ち、業界のリーディングカンパニーとして唯一無二の地位を築いてきました。
一般にはあまり周知されていない業務内容やこれまでに手がけた事例、そして少数精鋭の社員のことまで、
同社取締役でマネージング・ダイレクターの山田昌史さんに伺いました。


聞き手:芦田 敏之(税理士法人ネイチャー国際資産税 代表)

まずは、プルータス・コンサルティングの業務内容について、教えてください。

代表の写真簡単に言うと、「株式などの有価証券の価値を公正な立場で評価すること」と「企業が発行する有価証券を設計すること」が私たちの業務です。
証券取引所という公の場で時価(市場価格)が決まる上場企業の普通株式とは異なり、未上場企業の株式や上場企業であっても条件付きの種類株式や新株予約権などは、価値の概念が多義的です。
また、昨今は資金調達のために種類株式や新株予約権など特徴的な有価証券が広く用いられるようになり、企業内では有価証券の設計・開発へのニーズが高まっています。
私たちは独立した立場で、金融工学、会計、税務、法務などの多角的な観点からこうした株式の価値を公正に評価し、企業のニーズに最先端の金融商品開発力で応えています。

2004年の創業時には新株予約権と株式の評価からスタートし、ストックオプションや裁判事例で実績を積んで、次第に世に知られるようになりました。
今では、ベンチャー企業から上場企業までさまざまな企業の有価証券の評価・設計に携わり、エクイティファイナンス、M&A・組織再編、インセンティブプランの設計、有価証券の時価評価、フェアネスオピニオン、IPO・MBO支援、事業承継など幅広い分野においてソリューションを提供しています。

この業界では唯一無二の存在の御社ですが、その強みはどこにあるのでしょうか。

一つには、有価証券の評価と設計という両輪で、さまざまなスキームに柔軟に対応してきたことが挙げられるでしょう。
上場企業だけ、評価だけ、設計だけでは、提案できることに限りがあります。例えば、ストックオプションは社員のモチベーションと大きく関わるものであり、どうあるべきかを長期的視点で考え、信託への付与という別案(時価発行新株予約権信託)なども検討しながら設計していく必要があります。
現在では、新株予約権や有償ストックオプションについては、国内全体の件数の7、8割のシェアを誇ります。

また、裁判の経験が豊富だというのも大きな強みです。
裁判というのは勝ち負けがあるものですから、あまりやりたがらないアドバイザーもいます。
しかし私たちは、10年あまりで裁判所からの依頼による鑑定を始めとして多数の裁判に関わってきました。
具体的には、有価証券についての評価報告書や専門的知見からの意見書(フェアネスオピニオン)の作成というかたちでクライアントとその代理人である弁護士の先生をサポートします。
弊社には法務に強いメンバーが多いこともあり裁判関係の依頼はよくいただきますし、実際のところ、裁判を通して世に知られるようになったという面もあります。
もちろん、既存の株主と裁判はしたくないという企業が通常ですので、取引の段階からサポートの依頼があった場合は、どうすれば裁判を回避できるか、つまり既存の株主が納得できるよう根拠に基づいた公正価格を提示し、説明するかを考えていきます。