有限責任監査法人トーマツ  アドバイザリー事業本部〜Professionals for Owners  オーナーを支えるプロフェッショナルたち〜

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経済・ビジネス

本質的課題を見出すのが、
プロフェッショナルの仕事

最近のスタートアップや新規事業のトレンドはどのような分野なのですか。

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私の担当しているインダストリーでは特にAI、IoT、VRなどのテーマが熱いですね。
なかでも注目されているのが、AI(人工知能)とVR(仮想現実)の分野です。
これらは、ある一部の業界だけでなく、私たちの生活や世の中自体を大きく変える技術革新です。
約20年前、インターネットの技術革新により、世の中はオフラインからオンラインへと大きく変化しました。
今では日用品をインターネットで購入するのは当たり前ですが、20年前はそうではありませんでした。
それと同様に、今後はAIやVRにより、世界は大きく変わるでしょう。例えば、VRというとゲームなどのエンタメ分野のイメージが強いかもしれませんが、医療分野も変わり得ますし、旅行分野は実際に現地に足を運ばなくても楽しめるようになるでしょう。
現在は、加速度的にそうした大変革の時期に入ってきているのです。

そう考えると、アドバイザリーの仕事もAIに取って代わられ得る…ということはないのでしょうか。

そうですね。
AIに取って代わる部分は一定あると思います。

データがある前提で分析やシミュレーションを行っていくケースの場合AIは優れておりますね。
一方で、例えば、まったく同じ条件の企業が2社あったとしても、そこには変数が存在します。
社長の人柄、企業理念、社風など、数値化できない細かい機微を読み取り感性で判断できるのは、やっぱり人ですね。
あとAIには難しいのが、本質的な論点(イシュー)が何かを見つけ出すことです。
イシューさえわかれば、解決策を導くことは訓練で可能なケースが多いですが、複合的に絡み合った状況下でイシューを見出すことは、とても困難なことなのです。
数々の経験に根差した視点の多様さ、視座の高さでクライアントやクライアントを取り巻く環境を分析してこそ、その本質的課題が見えてくる。
そしてそれは、プロフェッショナルの仕事である。

私はそう考えています。