GCA株式会社〜Professionals for Owners  オーナーを支えるプロフェッショナルたち〜

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経済・ビジネス

“FOR CLIENT’S BEST INTEREST”
未来のために、グローバルかつ永続する会社をつくる

世界10カ国15拠点で事業を展開する世界トップクラスのM&Aアドバイザリーファーム、GCA。
大手企業が関わる大規模なM&Aをはじめ、国内外で多くの案件を手がけてきました。
創業から短期間で急成長し、優秀な人材が集まる企業としても知られています。
盛衰の激しい業界で、他社と一線を画し成長し続ける理由を探るべく、
創業者であり代表取締役CEOを務める渡辺章博氏に伺いました。

聞き手:芦田 敏之(税理士法人ネイチャー国際資産税 代表)

まずは創業から現在までの沿革をお聞かせください。

以前、私はニューヨークの大手会計事務所に所属し、日本企業のM&Aを通じた海外進出をサポートしていました。
その経験と実績を活かし、日本を拠点としたM&Aアドバイザリーファームを作ろうと考えたのです。

幸いにも業績は好調で、2006年にはM&Aアドバイザリーファームとしては初となる株式公開を行い、東証マザーズに上場しました(現在は東証1部上場)。
2008年にはアメリカ・シリコンバレーのSavvian社と経営統合し、さらに中国をはじめとするアジア各地に提携先を見つけては、徐々に事業エリアを拡大していきました。
そして2016年にはヨーロッパとイスラエルを中心に事業を行ってきたAltium社と経営統合を果たし、現在は世界10カ国15拠点で事業を展開しています。

M&Aに携わる企業や金融機関は数多くありますが、御社の強みをお聞かせください。

“FOR CLIENT’S BEST INTEREST”
これに尽きます。

お客様にとって最善の利益を提供することこそが私たちのビジネスの理念であり、企業を売買して利益を生むことを目的にはしていません。
多くの金融機関は、商品の一つとしてM&Aを位置付けているケースが大半です。
一方、独立系でグローバルに展開する弊社の場合は、お客様の利益、成長のためにM&Aをゼロからテーラーメイドで作り上げるのがベースです。方向性がまったく逆なのです。

テーラーメイドで作るという点では、売りに出ている会社を買うだけでなく、売りに出ていないが優れた会社、クライアントの成長を支える価値ある会社を発掘し、説得してM&Aを成立させるという働きも重要になってきます。

弊社では、こうした活動を積極的に行っています。
買収なのか、資本提携なのかなど、時間をかけて交渉を重ねていきます。
その点で、買い手側のアドバイザーには忍耐強さが求められます。
しかし、そうやって丁寧に仕事をすることは、結果としてお客様の成長、さらにはお客様からの信頼につながり、次のM&Aの際にリピートしていただくことで弊社の利益にもつながるのです。

M&A業界では株式公開例は少ないですが、上場の目的をお聞かせください。

一つは、会社を永続させるためです。
この業界は会社の解散や統廃合が少なくありませんが、お客様にリピートしていただいたときに会社がなくなっているというのは無責任だと思うのです。
また、永続する企業には優秀な人材が集まり、優秀な人材が集まった企業は成長するという良い循環が生まれるのもメリットです。

もう一つは、グローバルにビジネスを展開するためです。
人口減少で国内市場がシュリンクするなかで、企業が海外に出ていかないと、会社にも国にも未来はありません。
そして、企業がM&Aを考えたときに、国内の企業だけでなく海外の企業も選択肢に入ることが、これからの時代に生き残り、成長するためには不可欠です。
そのためにも、M&Aのアドバイザリーである私たちが、世界規模のネットワークを自分たち自身で開拓する必要があると感じたのです。そこで、株式を公開して資金を集め、海外の企業を買収して事業を拡大しようと考えました。