ヒューマンホールディングス株式会社~Professionals for Owners  オーナーを支えるプロフェッショナルたち〜

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経済・ビジネス

会長である父との関係は“ボケとツッコミ”
真逆のタイプだから、バランスが保てた

社長として心がけていらっしゃるのは、どのようなことでしょうか。

上場企業なので、どうしても四半期決算で見られてしまいます。
マーケットは長期的な視点では見てくれませんが、経営側にはやはり中長期的な視点が不可欠です。
目先の利益ばかりに振り回されず、長い目で見ることにプライオリティを置いています。
会長は、会社の企業理念の中で、ステイクホルダーのプライオリティを、一にお客様、二に従業員、三に株主、最後が経営陣、としているんです。
今でこそ従業員を大事にしようという企業も出てきましたが、これを作った当時にそこまで読んでいたのかと思うと、感心します。
株主最優先で株主の顔色だけを伺った経営ではなく、会社の目指すべき方向をしっかりと見据えて、従業員と共に歩んでいく。
そんな企業でありたいと思っています。

会長は先見性のある方だったのですね。お父様でもある会長とは、どのような関係なのでしょうか。

関西人ですしね、ボケとツッコミ、漫才師みたいです(笑)。
周囲からも、掛け合い漫才をやっているみたいだとよく言われます。
会長は、新しいもの好きの熱血タイプ。
人材派遣、海外展開、介護…とこれと思ったらとにかくやってみるので、失敗も多いですが、結果的にその中から成長する事業が出てくるのですから、すごいですよね。
新しいものへの嗅覚と営業馬力で勝負する父に対して、私は戦略で攻めるタイプでしょうか。
父は生涯現役でやると言っていて、今でも息子からすると「好き勝手に」やっています(笑)。

では、社長ご自身のライフワークや、モットーをお聞かせください。

それが、ないんです。
夢がないように聞こえるかもしれませんが、とにかく必死でここまで走り続けてきたので、そういうことを考える心の余裕もなかったんでしょう。
これから、見つかっていくのかもしれません。
そう考えると、今後の人生が楽しみですね。

最後に、若い世代へのメッセージをお願いします。

あきらめない限り、失敗は絶対にありません。
あきらめるからそこで失敗が確定するのであって、あきらめずに踏ん張って努力を続ければ、成功へと道がつながります。
どんな困難な壁であっても、どこかに打つ手はあるはずです。

追い込まれたときは、食べているときも寝ているときも頭のどこかで考えていて、あるときパッと解決策を思いついたりするものです。
神様がいて、ピンチになると不思議と出てきて助けてくれるのです。

でも、必死で努力しない限り、神様は現れません。
今、困難を抱えている人も、決してあきらめずに努力を続けてください。