ライク株式会社〜Professionals for Owners  オーナーを支えるプロフェッショナルたち〜

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ライフ

事業拡大に伴い、会社の進むべき道を思案。
最後に選んだのは、次のステージへ進む“夢がある道”

上場するかどうか、悩まれましたか。

上場する3年ほど前には、売り上げが20〜30億円、利益も億単位で出るようになっていたので、今後どうしていこうかと友人の会計士に相談しました。
すると、道は三つあると言われたんです。
一つは、会社を非上場のままバイアウトするという道。何十億で売れますよ、と言われました。
もう一つは、分社化。徹底的に節税して、個人の収入を増やすという選択肢です。
そして最後が、上場でした。

会社を売るというのは、社長個人としてはハッピーかもしれないが、社員はクビになるかもしれないのでやりたくない。
個人の利益を追求するのもいいが、夢がない。
その点、上場は持ち株制度にすることで社員も経営者もハッピーになれるし、次のステージへ進める。
夢があるなと思ったんです。
いろいろ考えたのですが、上場するしかないという結論に行き着きました。
やると決めたからには、悩みませんでしたね。

上場後は順調だったのでしょうか。

実は、上場初日にみずほ証券による株の誤発注事件があったんです。
私たち自身は、なんとかなるだろうと身を委ねる思いでとくに困惑はしませんでしたが、周囲が大混乱でした。
そんな騒動もありましたが、ビジネスは上場後も順調に成長していきました。
上場後5年くらいはモバイル業界向けのサービスに注力していました。
その後、アパレルやファッション系の販売スタッフのサービスも展開していきました。
ちなみに、当初やっていた旅行業部門は、上場準備のタイミングで売却しました。

保育事業や介護事業については、どのような経緯で参入されたのですか。

代表の写真会社をさらに成長させていくために、新たな分野を開拓する必要性を感じていました。
なかでも保育事業を始めたのは、派遣で働く女性スタッフが仕事を辞める理由の多くが子育てだったから。
当時は待機児童という言葉もない時代でしたが、働きたくても子どもを預ける場所がないというのは問題です。
保育事業は総合人材サービス事業とのシナジーも高いと考え、サクセスホールディングス(株)をTOB(株式公開買い付け)で子会社化しました。
これが現在のライクキッズネクスト株式会社です。

一方、介護事業については、私自身の経験がきっかけです。
母が認知症を患い、介護施設を探していたのですが、親を入れたいと思えるような介護施設がなかったんです。
ないなら、将来性もある分野だし自分でやろうと思い、(株)サンライズ・ヴィラを買収し、子会社化しました。
これが現在のライクケアネクスト株式会社です。
業績は非常に好調で、介護の専門家の方にも高く評価していただいています。